【archive】船から見よう!もっと知りたい和倉の護岸

和倉トークvol.17を開催しました! 

テーマは「船から見よう!もっと知りたい和倉の護岸」

今回の和倉トークは、国土交通省 北陸地方整備局 より込山さんと門前さんをゲストにお迎えして、船に乗って海側から護岸復旧を見る体験型。

 
旅館従業員さん、和倉に関わる事業者さまや和倉へ移住してきた方などお子さまも併せて計21名の方にご参加いただきました。

まずは和倉の護岸復旧について、みんなで学びます。

普段なら業界専門用語が並ぶ護岸復旧の説明ですが、門前さんがや分かりやすい言葉で、丁寧にひとつずつ解説してくれました。

 

和倉港ってどんな使われ方? 

「和倉温泉を訪れる人々と、海の魅力をつなぐ場所」であり、
「地域の暮らしと海をつなげる場所」。

  

護岸ってなに? 

陸地が削られたり崩れるのを防ぎ、波の力を受け止めて陸地を守ってくれる護岸。
令和6年の能登半島地震では、和倉全体で3,500m施設が被災して「護岸がない状態」になりました。

  

本復旧までの道のり 

令和6年1月1日に発災、2月には土のうや防砂シートによる応急復旧が始まりました。
令和6年5月~約4か月にわたる検討会議にて復旧方針が取りまとめられ、令和6年12月に本復旧工事へ。

復旧方針は、地域がこれからも大切にし続けたいものが守られる形で決定されました。

①1日も早いなりわい再生のための護岸の早期復旧・再整備

護岸工事と並行して旅館側の工事が可能になるよう海側に仮説道路をつくり護岸を復旧。
温泉地域全体の復旧工事期間を出来る限り短縮しています。
仮設道路に使用した石は全国から調達!(北は北海道、南は長崎県まで!)

②和倉温泉の魅力の維持

可能な限り護岸の高さを変えずに復旧・再整備することで眺望に配慮しています。
設計基準があたらしくなり、護岸の安定性がより確保されました!

③周辺の環境に配慮

天然石を使用し、護岸を藻場造成の場として活用することで、水産振興にも寄与。
仮設道路に使用した天然石は、藻場造成に活用されたり、輪島港ほか能登地域の復旧工事で有効利用しています!

 

*資料より一部ご紹介(全編資料はわくらすでご覧いただけます。お立ち寄りの際にはぜひ見てみてください!)

地域と海とのつながりを取り戻す

「護岸がどんどん崩れてしまうのでは?」
「建物にも影響しないだろうか?」

不安な日々を送るなか、大きな土のうが積まれていく姿は目に見える安心の第一歩でした。 

国土交通省さんが復旧方針の検討から、一緒に進めるケースは例を見ないことです。
「護岸」と言っても、その管理者は市や県、民間所有など様々でした。
大規模災害からの復興に関する法律に基づき、北陸地方整備局が権限代行等で被災護岸の復旧を行うことになります。

復旧方針が決まるまでが1番大変だったけれど、

「出来ないとは言いたくない」
「出来ないことはないと思って進めてきた」

と込山さんは言います。 

ただの工事ではなく、「復興の形を地域と国交省で話し合う」ことで、復旧方針の検討が重ねられました。
護岸が直ることは、単に施設を復旧するだけではなく、地域と海とのつながりを取り戻すことにつながっています。 

地域の価値を言葉にする 

これまで当たり前に感じていた「和倉の海とのつながり」。 

ー和倉の海とのつながりをどう守りたいのか?ー 

 復旧方針の検討は、「和倉の海とのつながり」を改めて問われた機会でもあります。
地域の価値を言葉にしたからこそ共通言語となり、守られたものでもありました。 

①地域の暮らし・経済を支えるもの
②海の景色は変わらない魅力
③多様な生き物が暮らす豊かな海

見えなくなるものをどう残す?  

冬の寒い日も夏の暑い日も、復旧工事を着実に進めて、早期復旧に尽力下さっている震災から続く道のりがあります。
一方で工事は進み、護岸ブロックがきれいに設置され、海側の仮設道路がすでになくなっているところもあります。 

これから目に見えなくなっていく工事の様子。
復旧完了後の護岸もいつか当たり前の風景になっていくかもしれません。 

「国交省さんには感謝しかない」

早く旅館が復旧できるように海側からの工事を実現させてくれましたし、護岸ウォークやメッセージ護岸の設置 地域との関わりや護岸を知る機会をたくさんくれました。

お金も人もかかる本当に大変なことを地域の想いに寄り添って、実現してくれました。 

復旧、復興に向けて一緒に動いてくれた国交省さん、本当に感謝しかない。

(和倉温泉観光協会 会長 奥田さん)

人に残るのは、体験とひとの想い

「和倉の皆さんが温かい」。
だから、工事が終わってしまうのがさみしいのが半分、帰りたいのも半分。笑 

次の世代が復興の過程を見ることにも意味があります。子どもたちに体験してもらう機会を大切に考えています。
震災で大変な思いもあった辛いこともあった、でも復旧していく地域で嬉しく感じられることがあることも伝えたい。

工事が終了して、護岸の工事が見えなくなっても、人に残るものがある。
それは体験であり、ひとの想いだと思います。

(国土交通省 北陸地方整備局 能登港湾空港復興推進室 込山さん)

 
 

今回は初めて和倉トークにご参加いただいた方も多く、新たな出会いや再会もありました。

お話し足りなかったこともあると思いますので、またお声をお聞かせください。
わくらすでお待ちしています!

 

 

乗船の待ち時間は、クレーンラジコンでミニ護岸設置を体験!
キャッキャする大人たち。プロがいました。笑